いろり亭ってどんなところ?
こんにちは、木本里穂です!
私はNPO法人いろりの正会員であり、いろりが運営しているシェアハウス「いろり亭」の元住人でもあります。
実際にいろり亭に住んだ経験や、いろりの活動に携わる中で感じたことをもとに、いろり亭についての記事を書きました。
いろりの思いや、いろり亭の雰囲気が少しでも伝わればと思います。
いろり亭とは?
いろり亭は、NPO法人いろりが運営している居場所としてのシェアハウスです。
主に、何かしらの生きづらさを抱えた人が集まって暮らしています。
仕事がうまくいかなかったり、やりたいことが見つからなかったり、自分を好きになれなかったり…。
そんな人たちをありのままに受け入れて肯定し、心を休めてもらうことを目指しています。
いろり亭に住んで感じたこと
いろり亭で生活して得たもの
いろり亭に住んで成長できたと思うことを、ひとつお話ししようと思います。
昔の私は自分を表現することが苦手で、本音を隠しがちでした。
言いたいことを言えないのはストレスだけれど、そんな自分を変えるのは怖いと思っていました。
そんな私ですが、いろり亭で出会った人たちのおかげで、自分の考えや気持ちを人に伝えられるようになっていきました。
いろり亭に住んでいる人や遊びに訪れる人は、本当に優しくて、あたたかくて、否定せずにいてくれます。
ありのままの自分を受け入れてもらえる安心感によって、自分の内面を人に見せる勇気を持てるようになり、自分に自信を持てるようにもなったのです。
このように変わることができたのは私にとってものすごく意味のあることであり、いろり亭で過ごした経験は大きな財産となったと感じています。
共同生活での苦悩と学び
不満に感じるのは些細なことだったりします。
使ったあとのお皿をすぐに片付けてほしいとか、リビングをきれいに使ってほしいとか、静かにしてほしいとか…。
ですが、そうしたお願い事を伝えるのって結構エネルギーのいることですよね。
思い切って言葉にしても、自分の考えや気持ちが伝わらないことはよくあります。
コミュニケーションがうまくいかず一部の住人の関係が悪化すると、他の住人にも影響するものです。
ギスギスした雰囲気に耐えられず外出が増えるということは、私自身何度か経験しました。
いろり亭はどんな人でも受け入れてくれますが、それはひとりひとりの住人が多様な人たちを受け入れる必要があるということでもあります。
生まれ育った環境や特性は人それぞれであり、価値観は十人十色です。
いろんな人たちと過ごす中で疲れてしまうときもあったというのが現実ですが、様々な価値観に触れられることは学びになったと今では思っています。
居場所づくりの活動を通じて考えたこと
多様な「色」との出会いが世界の見え方を変える
いろり亭に住んでも、劇的な変化は起こらないかもしれません。
誰かと生活を共にするだけであって、ただの日常が待っていることでしょう。
ですが、誰かがそばにいるということは、自分と違った価値観に触れることであり、確実にあなたに変化をもたらします。
自分自身と向き合うきっかけがあったり、思いもよらない考えに出会ったり。
多様な価値観に触れて、それぞれの価値観を認めることは、いろいろな「色」の美しさを知ることだと思います。
何気ない毎日が、少しずつお互いの世界を彩っていく。
いろり亭にはそんな可能性があると信じています。
目には見えない「心の居場所」を
いろり亭は住まいとして住人の居場所となっていますが、本当につくりたいのは「心の居場所」です。
心休まるあたたかい居場所にするためには、きっと食べるところや寝るところがあるだけでは足りないはずです。
誰かと心を通わせることができたとき、「私はここにいていいんだ」と思うことができます。
安心できる場所、あたたかい場所、いつでも帰って来られる場所。
そんな居場所には必ず、優しく受け入れてくれる人がいるのではないでしょうか?
私たちはあなたに全力で愛を届け、「心の居場所」をつくっていきます。
「愛の輪」や「心の居場所」を広げる力は、誰もが持っているものです。
誰かの力になることで、むしろ自分が元気づけられることだってあります。
いろり亭に来てみれば、「居場所を探しに来たつもりが、誰かの居場所を作っていた」なんてことになるかもしれませんね。
最後に
ここまでお読みくださりありがとうございました。
熱い思いで居場所づくりの活動に取り組んでいるんだということが、少しでも伝わったのなら嬉しいです。
きっと誰もが、心安らぐ居場所を求めていて、誰かの居場所になりたいのではないかと思っています。
少しでもいろりの活動に興味を持ってくださったのなら、お気軽にお問い合わせください。
あなたからのご連絡を心よりお待ちしています。